人に関心のなかった息子 少しずつ人に関心を持つようになりました

3歳4ヶ月の息子は、言葉を話すことが出来ません。

今は、発達検査の結果待ちなので、どのような障害があるのかわかりませんが、発達の遅れがあるのは確かです。

そんな息子は、2歳すぎくらいまでは人への関心が薄く、とにかく一人で遊ぶ子どもでした。

周りからは、「大人しいくて、いいな~」「一人で遊んで賢いね~」などプラスの言葉を頂いていましたが、その頃から小児科の先生には「大人しすぎるのも、あまりよくないんだよね~」と言われていました。

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人との関わりが持てなかった息子の変化

人に関心のなかった息子が3歳になり、周りに興味を持ち始めました。

慣れるまでは、とても時間がかかるタイプなのですが、一度好きになった空間や先生・お友達とは一気に距離が近づくタイプです。

2歳の頃には、どんなに声かけをしても、反応が薄く、自分の世界に閉じこもっていた息子ですが、最近はお友達が大好きに。みんなと同じことがしたい!という感覚も出てきました。

人に関心が持てなかったのは、どうしてか。

息子が他人に興味を示さないことには、元々持っている個性もあるかもしれませんが、環境も大きく関係していると私自身は自覚しています。

言葉の出ていない息子には、3歳上のお兄ちゃんがいます。

お兄ちゃんは、とてもママっこで、私にべったりでした。僕が一番でなきゃイヤだ!!というタイプで、弟のことはいつも後回し。

泣いていても、放置され、常にお兄ちゃん優先。

当時、子育てに疲れきっていた私は、次男については最低限のお世話をすることで精一杯でした。

次男(言葉の出ていない3歳児です)が、2歳を過ぎるころまでは、とにかく私に余裕がなく、子どもに笑顔を向けることも出来ませんでした。

その為、子育て広場に行くということも全くしていませんし、友人と会うということもしていませんでした。

長男の幼稚園の送り迎えと、長男のお友達との交流のみ。その他は一切、遮断していないと、体も心も持たない状態でした。

長男のお友達との交流は、出来るだけ参加していましたが、幼稚園が終わってから遊んでいたので、その時は、いつも私の抱っこひもの中でスヤスヤ眠っていることが多かったです。

そんな生活を送っていたので、次男は家族以外の人と関わることは極端に少なかったです。

その家族と一緒にいるときも、私は疲れきっていたので、次男を笑顔であやしたり、話しかけたり出来ませんでした。

とにかく時間に追われていて、家事をすることで精一杯。長男が幼稚園に行っている間に、全ての家事を済ませてしまわないと、手が回らなかったので、次男は寝ているか買い物に一緒に行っているかテレビを見ているか・・・。たまに公園には行っていましたが、それも一人で遊べてしまったので、私はあまり相手をしていませんでした。

今、こうして自分のしてきたことを文章にして振り返ると、次男には本当に申し訳ないことをしたな。と思っています。

小児科の先生にこのことを話したことがありますが、「それは、お兄ちゃんや家族、お母さんの精神状態のこともあるから、仕方の無いこと、それはそれで正しかったこともあるはずだから、気にせず、これからは私たちを頼ってほしい」と仰ってくださいました。

そんな環境で育ったことプラス、元々自閉的な性格を持ち合わせていた、ということから人への関心が持てなかったのだと思います。

2歳までは、孤独な日々を過ごさせてしまったのですが、私の精神状態と体調が回復するにつれて、子どもへの接し方も変わり、次男も幼稚園に行き沢山のお友達と接することで、少しずつ人への関心が持てるようになってきました。

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幼稚園で集団生活+療育での個別支援

2歳すぎから、次男は幼稚園のプレクラスに週2回通いました。

そして3歳すぎから、個別の療育に通っています。

幼稚園では、集団でたくさんのお友達と接することで、人への関心が徐々に高まるようになってきました。

2歳の時プレクラスは、週2回だったので、なかなか前に進みませんでした。半年くらいは、一人で遊んでいることが多く、先生とも目が合わない。特定の先生には心を許していたようですが、周りと距離を取っているようでした。

プレクラスで半年ほど過ごしていると、先生とは仲良しになっているようでした。お友達とはあまり遊んでいる様子は感じれなかったのですが、みんなの輪の中に一緒にいる、ということは出来るようになってきました。

この頃から、先生とも目が合うようになり、バイバイと手を振ったりも出来るようになってきていました。

幼稚園の先生に、「うちの子ども、大変じゃないですか?まだ喋れないし、手がかかっていませんか?」と聞きました。(長男も同じ幼稚園なので、先生とは割とラフに話せる関係です)

すると、「もっと大変な子、いっぱいいるよ!!最初は、お部屋から勝手に出ようとしたりしていたけど、今はちゃんとわかっているし、問題ないよ」と言ってもらえました。

確かに、大人しいタイプではあるので、喋らず暴走せず・・・であれば幼稚園では(特に小さい年齢のクラスは)問題なく過ごせるのかな、と思いました。

年少さんになってからは、プレ時代よりも集団生活する時間がグッと増えたので、その分、成長もグンと伸びたと感じています。

周りと比べると、慣れることにとても時間がかかっているとは思いますが、彼なりのペースで確実に成長してくれています。

年少になり、一学期が終わりましたが、靴は自分の靴箱へ入れることは出来るようになったし、朝の準備(リュックやコップなど所定の位置に置く)ことは、一人で出来るようになりました。

最初の頃は、待つことが出来なかったり、絵本の時間に一人でウロウロしていたり、みんなで写真を撮っても、次男は端っこで少し離れた位置に立っていたりしました。

それも、一学期が終わる頃には、みんなと同じように待つことが出来るようになり、一人でウロウロすることも少なくなっていき、写真もみんなと一緒に写れるように!!

先生の言うことも、大体はわかるようで、思っていたよりは、集団生活が上手くいっているようです。

個別の療育には3歳を少し過ぎてから通っています。1回1時間を週2回受けています。

ここでは、とにかく人との関係性を築くことを目的としているので、何かさせられることはありません。ただただ、次男と共に遊び、共感し、楽しんでくれるスタッフと過ごす。これだけです。

たったこれだけのことですが、私にとってはとても大きな変化がありました。

療育の間は、私は子どもとスタッフの様子を見ているだけで、何もしません。

どのように接しているのか、どんな関わり方をしているのかを、見させて頂いています。

家でも、出来るだけ実践しています。

その内容は、とにかく子どもに指示しない!子どもの気持ちを受け取ることの積み重ねをしています。

私にも子どもにも笑顔が増えた!

集団生活と個別支援で、確実に次男は成長しています。

言葉はまだ出ません。発声は増えたかな。という程度です。

しかし、私にも子どもにも笑顔がとっても増えました。

みんなより幼くても、言葉が無くても、とにかく子どもと過ごす時間が楽しくて仕方ありません。

子どもに何かさせようとしなくていい、とにかく受け入れてあげる。このことが私の心を楽にしてくれました。

今までは、教えなくては!ちゃんとさせなくては!!と焦っていました。

でも、今の次男にそれは必要ないとわかり、次男のすることの一つひとつを一緒に喜ぶことが出来るようになりました。

この頃から、長男にも変化がありました。

今まで、次男にはあまり関心を示していなかった長男。とにかくお母さん!お母さん!でしたが、次男と一緒にいたい、次男の隣で座っていたい。など、二人で過ごすことが楽しくなってきたようです。

たまには、喧嘩もしますし、私もイライラすることもあります。

でも、以前に比べたら、自分の心の余裕が随分違います。

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やっぱり子育ては一人じゃ出来ない

最近、やっとわかりました。

「子育ては一人じゃ出来ない」

私は、両親が病気がちだったこともあり、二人を出産するときは、一人で頑張って育てるんだ!!と覚悟を持って出産しました。

しかし、そんなに力まなくてよかったのかもしれません。

もっと、周りに頼ればよかったのかもしれません。

今、幼稚園・療育に通い、次男に関わってくださっている方々から聞くお話やアドバイス。そして、次男が私以外の人と関わる時間、これはとても大事で次男の成長につながっています。

なぜか私は、他人に頼ってはいけない!!と思い込んでいました。

今、色んな人に頼って、相談して・・・とても心が軽くなっています。

夫にも・・・もっと頼ればよかったな・・・。

まとめ

次男が、人に関心を持つようになったのは、随分遅い時期でしたが、確実に周りのお友達や人に関心を持ってきています。

今まで、人の真似をすることがほとんどなかった次男ですが、今では真似っこが大好き!

特に、お兄ちゃんのすることは、何でも真似したい!じーっと観察している時もあれば、すぐに真似してみることもあります。

幼稚園でも、みんなと同じことがしたい!と、ちゃんと主張しているようです。

先生からも、トイレもみんなと同じがいいから、まだ出ないけど真似っこしているよ。と聞きました。

孤独な時間を長く過ごさせてしまったので、これから色んな人と時間を共有できればいいな、と思っています。

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