息子の言葉が遅い理由が分かった 3歳になっても言葉がでない

療育を受けるまでの記録

言葉が遅い、いつになったら言葉が出てくるのだろう・・・。子どもの月齢が上がっていくにつれて、どんどん不安になっていく毎日。

いつかきっと急に言葉があふれ出すんじゃ無いか、と期待しながらの日々ですが、全く話す気配無し・・・。

今まで息子がどうして言葉が遅いのか、その理由を全く理解できていませんでした。

最近、ようやく「そういうことか!!」とわかってきました。

私なりにわかってきたことをまとめたいと思います。

なぜ言葉が出ないのか

なかなか言葉が出ないのはどうして?

たくさん語りかけているのに、全く言葉が出る気配はありません。

かかりつけの小児科の先生と話すうちにだんだんと意味がわかってきました。

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2歳になっても、一語も発しない息子

息子の言葉がなかなか出ないな、と思い始めたのは 2歳頃のことでした。

我が家には、現在6歳になる長男もいます。その長男も言葉が遅く、1歳半検診では、全く言葉も出ていませんでした。しかし、2歳頃から徐々に言葉が出てきてコミュニケーションもしっかりと取れていました。

男の子は言葉が出るのがゆっくりであるということもよく言われていますので 次男についても、2歳になるまでは全く気にしていませんでした。

しかし、次男は 2歳半になっても意味のある言葉を、一語も発しません。長男の時と比べても明らかに言葉の理解度も違う。

どうしてなのか?相談した方がいいのかな・・・と思い、その後かかりつけの小児科で相談することにしました。

かかりつけの小児科の先生に相談したところ、発達スピードはかなりゆっくりであること。次男にどのように接していけばいいのか、出来ることは何かを色々と話してくだしました。

何度か、小児科の先生や言語聴覚士さんとお話したり、子どもとの接し方について聞いているうちに、やっとどうして言葉が出にくいのかわかってきました。

どうして言葉が遅いのか?なかなか理解できず、ようやく理解できたのは半年経ったころでした。

人に関心がない

まず第一に、次男はあまり人に興味がありません。

長男のしていることを真似したりすることがほとんどありませんし、私たち親の仕草も真似することもありません。

真似しているのは、バイバイくらいかな・・・?

自分の好きな物(電車や車などの乗り物)にはすごく興味があるのですが、人のことに興味がない様子でした。

人に興味が無い=真似をしない 

言葉を発することも、真似することから始まるので、当然言葉の遅れが出てきてしまいます。

また人に感心が無いので、何かを伝えようとする気持ちも少ないです。

自分の家に閉じこもっているような感じ

この事に関しては、3歳になるまであまり意味がわかっていなかったのですが、小児科の先生からは何度も同じ話をされたことがあります。

あまり意味がわかっていなかった時は、「自分の世界にいるんだなぁ」というくらいにしか思っていなかったのですが、このことがどうして言葉の遅れになっているのか、やっとわかりました!!

小児科の先生がよく言っておられたのは、

「この子は、自分の家に閉じこもっているような感じなんだよ。壁や屋根に囲まれている感じ。だから外からドンドンと扉をたたいたり呼びかけても、うるさく感じるだけで聞こえていない。本人が窓からそっとこちらを見た時に大きく反応してあげる。そうすると、自分が見たら反応してくれることが楽しくなってきて、どんどんこちらの方を見てくれるようになる。だから、こちらから何かさせようさせようとしてもあまり意味が無いんだよ」

ニュアンスは多少違いますが、この話は何度も聞きました。

この話を何度も聞いている内に、ある日突然、意味がわかりました!「あ!そうか、言葉は自分の中に言葉のコップがあり、コップに言葉が溜まっていきあふれると口から発するようになる。ということも聞いたことがある。この子は、壁や屋根に囲まれている感覚だから、その壁や屋根が言葉を遮ってこの子に届いていないんだ!! フィルターがかかってしまっている感じなのか!言葉のコップがいっぱいになる速度が遅いんだ!」と、ある時、ふとわかった時がありました。

この時から、私自身が子どもに対しての接し方が変わってきたように思います。

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次男の フィルターを 外していく努力をした

人に関心がなく 自分の家に閉じこもっているような感覚を持っているということが分かった次男。

そんな感覚を、私自身が理解するのにはとても時間がかかりました。

そのことを理解できるようになったのは、やはりいろんな人からアドバイスをもらったり、話を聞いたからです。

言葉が遅いと、いっぱい話かければいい、言葉を教えていけばいい、という単純な考えではいけなかったのです。

それぞれ、本人に言葉が届いていない理由があるのです。

次男については、人に関心が無いことから言葉が届きにくいことがわかりました。

言葉をむやみやたらと話かけるのではなく、次男にかかっているフィルターを少しずつ外していくことに努力するようになりました。

こちらを向いた時に大きく反応する

まず私は、次男に対して何かさせようとすることを止めました。

そして、次男がこちらを向いた時や何か訴えた時に、大きく反応するようにしました。

これも小児科の先生から頂いたアドバイスの一つです。

前までは、名前を毎日呼びかけ、次男の好きな本を持ってきては「この電車は○○だよ」と必死に教えようとしていました。

そのようなことは一切止めて、代わりに次男が、ふと私を見て目が合った時に、大げさなくらい手を振って(笑顔を忘れずに!)反応するようにしました。

向こうから、何かアクションを起こした時に、大きく反応するようにしたのです。

集団生活を大切にする

次男は、申し訳ないくらい家族以外との接触が少なかったと感じています。

2歳くらいまでは、長男のこと家族のことで頭がいっぱいで、ほぼ抱っこ紐で抱えていました。

長男の時は、小さい頃から一時預かりを利用したりして、託児所で遊ばせたりと家族以外の大人や子どもと接する機会がありました。

次男は、全くありませんでした。

そんなこともあり、人と接する機会を増やそう!と思い、幼稚園のプレクラスに積極的に参加したり、長男の友達やその兄弟ともなるべく沢山遊ぶようにしました。

その頃から、少しずつお友達の存在がうれしくなってきて、同年齢の子どもに興味を持つようになっていきました。

次男の行動を真似してみる

これも、小児科の先生からオススメされた接し方の一つです。

次男の仕草や行動を真似してみる。これだけです。

ずっとしていたら、疲れるので一日に何度か気がついた時にしています。

特に話しかけたりしません。じーっと次男の様子を見ていて、次男が手を上げたら、私も上げてみる。手を顔に持っていったら、私も同じように手を顔を持っていく・・・そんなことを数分程度ですが、行っています。

すると、次男は、なんだか面白くなってくるようで、笑顔になり色んな仕草をして、私を試そうとしてくれます。

小児科の先生がおっしゃるには、「自分のことを受け止めてもらったという感覚を感じることが大切」だとおっしゃいました。

そして、「人は、全ての行動は真似をすることから始まる」とも。

言葉を話すのも、勉強をするのも、真似をするから習得できることだと。

真似をするという行動は、自分のことを受け止めてもらった感覚があるとどんどんと真似してくれるようになる。

確かにそうだな。と感じました。

そして、真似されることが楽しくなってきたら、自分から真似してみよう!と思うのだと感じました。

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何かをさせようとすると上手くいかない

今まで、私は子どもに対して、こちらからのアプローチが多すぎたように思います。

長男も言葉が遅かったり、若干コミュニケーションが苦手だったりこだわりが強かったりします。

それは、受け止めてもらった感覚が少ないからかもしれません。

今まで何の違和感もなく、何かさせよう、させようとしてきましたが、それは違っていたのかもしれません。

小児科の先生は、「それは、自分たちがそうして教えられてきたから仕方ないんだよ。昔の日本はそうだったから」と慰めてくれましたが、次男の言葉の遅れがきっかけで、知ることが出来て本当によかったと思っています。

少しずつ変わり始めた次男

まだまだゆっくりペースではありますが、 少しずつ 次男の様子が変わってきました。

今まで全く興味のなかった、長男に対して興味が出てきて、お兄ちゃんを追いかけ回しています。

私ともよく目が合うようになりました。そして、よく笑ってくれるようになりました。

言葉については、まだハッキリと聞き取れる言葉ではありませんが、発声が増えてきています。

私に何か見てほしいことがあるときは、声を出して呼んでくれるようにもなりました(以前はクレーン現象のみで発生は無しでした)

そして、私が気がつかないと何度も声を出して アピールしてくれるようになりました。

一番うれしかったのは、人の動作を真似することは全くなかったのですが、最近は真似をすることも多くなってきました。

この調子でゆっくりペースでも少しずつ次男の世界が広がってくれるといいなと願っています。

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